こんにちは。
整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。
今回は前触もなくなってくる”あいつ”……
『ぎっくり腰』についてお伝えしておこうと思います。
実際になってしまった時の対処法や、ならないための予防法などをお伝えできればなと思っています。
是非参考にしてみてくださいね。
腰痛関連でよく見られている記事はこちら
目次
ぎっくり腰とは
ぎっくり腰とは正式名称を「急性腰痛症」と言います。
強い疼痛と運動制限が主な症状で、不意に起こるのが特徴的な病状です。稀に神経症状を伴う場合もあります。
実は詳細な原因は不明な疾患で、様々な原因があるとされており「筋肉の損傷」や「関節捻挫」、「神経の圧迫」などが原因になっているのではないかと言われています。
少し専門的な事に触れておくと痛みのある患部には、熱感が見られるが腫脹は見られないことから非炎症性の腰痛とも呼ばれています。
また、レントゲンなどの画像所見で大きな変化は見られないことも特徴の一つです。
対処方法
症状自体は1週間ほどで落ち着くため、多くの場合は
痛み止めや安静、コルセットでの固定などで様子が見られることが多いです。
自分で出来る処置として挙げられるのは『RICE処置』が挙げられます。
R:Rest(安静)
I:Icing(冷却)
C:Compression(圧迫)
E:Elevation(挙上)
の事を指す。応急処置の基本。(捻挫などにも使えますので覚えておくと役立ちますよ)
安静
安静に関してはとにかく痛みの少ない体勢を探す事が大切です。
基本的には横になるのが一番楽なケースが多いですが、出来る限り仰向けとうつ伏せは避けるようにしましょう。
仰向けとうつ伏せは腰が反るような形になるので起き上がる際に痛みが増強する可能性があります。
おすすめは横向きで、腰の横にタオルなどを差し込み、痛みの無い厚さを探してあげるのが良いかと思います。
冷却
冷却に関しては、痛みの強い箇所に袋に入った氷水や、保冷剤を使って冷やしましょう。
冷やす時間は15〜30分程で、感覚が鈍くなるくらいまで冷やすのがポイントです。
特に初日は冷却を1時間毎にしてあげると患部の熱がだいぶ引きます。
圧迫
圧迫に関してはコルセットやサラシ(病院や整骨院で巻いてもらいましょう)で圧迫固定しましょう。
自分でやるのであればコルセットの方がおすすめです。今はスポーツタイプで蒸れづらいタイプもあるので、肌の弱い方はスポーツタイプのものを使うといいかと思います。
付ける場所ですが「お腹周り」ではなく「骨盤」に巻くようにしましょう。お腹周りでは圧迫しても苦しいだけなので気をつけましょう。
挙上
挙上に関しては足の捻挫と違ってイメージしづらいかもしれません。
ぎっくり腰での挙上とは「ずっと横になっているのではなく、立って動く事」だと思っていただければいいかと思います。
イギリスの論文で急性腰痛の治る期間を調べたものがあるのですが
A:出来るだけ横になり安静を続ける
B:施術を受ける
C:日常と同じ生活を送る
の3つの中で「C」が一番早く症状を回復したという報告があります。
ですので、痛みの我慢できる範囲で出来るだけ日常の生活(歩いたり座ったり)をした方が治りが早くなる可能性があります。
現場の経験則ですが、ぎっくり腰になって治りかけの時に再受傷すると、痛みが酷くなったり回復までの時間が長くなったりするので
「痛みが減ってきたなぁ」というタイミングで無理をしないように注意してくださいね。
予防法
予防としては普段から運動することや筋力トレーニングによる筋力作りなどが有効です。
原因が明確でないため証明することが難しいのですが、筋肉の粘弾性や柔軟性などを良くしておくこと。そして負荷に負けない筋力をつけておく事が予防の方法になると思われます。
※筋肉の粘弾性とは筋肉の弾力(粘り)の事。
筋肉の粘弾性を上げるためには筋肉を暖かくしておくことが重要です。
なので体を冷やさない事や運動で基礎代謝力を高めておく事が大切です。
運動のおすすめは負荷の少ないものだとウォーキングやストレッチ、入浴などがあります。
負荷が高いものだとボクササイズや縄跳びなどの全身運動がおすすめです。
筋力トレーニングのおすすめは腹筋運動……と言いたいところなのですが、個人的におすすめしたいのはスクワットです。
実はスクワットは下肢と体幹の筋肉を鍛えるのにとてもバランスが良いトレーニングなのです。
負荷の軽いものを行うならお腹を引っ込めながら行うスクワット。
負荷の高いものならバーベルを使用してのスクワットをやってみましょう。
おわりに
ぎっくり腰は急性腰痛という名の通り、前触れなく急に起こる事がほとんどです。
普段から腰回りをよく動かし、長時間PC作業などで同じ姿勢を取らないように気をつけましょう。
「まだ大丈夫。まだ若いから。」
そんな人がなるのが急性腰痛です。
自分の体を大切にして、より良い日常を送れるようにしていきましょう。
参考になれば幸いです。