整体師が教えるセルフケアを効率的に実践する方法

こんにちは。

整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。

日常の生活の質(QOL)を上げる為には、自分で行うセルフケアが大切になってきます。

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2019年7月7日

 セルフケアとは?

セルフケアとは、日常生活で自分で行う予防の事です。

いくつか例を上げていきます。

筋力トレーニング

お風呂

ストレッチ

運動

瞑想

自分の体や心のメンテナンスを行うことで怪我や不定愁訴(ダルい・重いなど)を軽減し、日常生活の質を高く保つ事ができます。

 セルフケアが必要な理由

セルフケアが必要な理由は大きく分けて3つあります。

 ①生活の質を上げる為

1つ目は生活の質を上げる為です。

生活の質を専門用語で「QOL(quality of life)」と言います。

QOLは健康だけではなくどれだけ人間らしい生活をしているかや自分らしい生活をしているか、どれだけ幸福感を感じているかなども含まれる指標なのです。

そして日常的な生活を送る為には健康である必要があります。

ぎっくり腰などで腰を痛めている間、QOLは著しく低下する事は論文でも発表されています。

何をする時も痛みが出ますし、そもそも行動が制限されます。集中力も低下します。精神状態も疼痛がある事によって乱れます。

また幸福度に関しても研究があります。

幸福度に一番寄与する要因は「健康」だという事がわかっています。

(お金もありますが)

日常の生活の質を上げる為や幸福度を上げる為には「健康」がデータから見ても必要不可欠なのです。

そしてその健康を維持・向上する為にはセルフケアが必須です。

体は自分でコントロールするものです。日々の生活でどう行動するかによって体は変化します。

もちろん、整体や病院・整骨院などの機関を活用するのは良い事だと思います。

ただそれに頼るのはあまり良くありません。

あくまで自分の体に合わせて上手に「活用」する事が大事です。

そして「活用」する為には、自分の体を知る必要があります。

どんな体勢でいつもいるのか。どこが痛くなりやすいのか。運動量は一日どのくらいか。動かしていない部位はあるか。水分はどのくらい摂っているのか。

今の自分の状態(現状)を把握できなければ対策もできません。仕事で現在の数値を調べて(事実確認)、原因となる部分にアプローチするのと同じですね。

セルフケアによって自分の体を把握し、対処する事で最良な状態を維持する。

そして足りない部分を整体などで補完する。

この考えがとても大切なのです。

人の手も借りながら、自分の体を上手にコントロールする事が正しいセルフケアの考え方

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2018年9月16日

 ②健康寿命を延ばす為

2つ目は健康寿命を延ばす為です。健康寿命とは「元気に自立して生活できる期間」の事を指して言います。

現在日本の平均寿命は女性は87歳男性は81歳。(2020)

対して健康寿命は女性が73歳男性が70歳。(2019)

平均寿命と健康寿命の間には約9年の時間が存在します。

この健康寿命を伸ばす事が人生を快適に自分らしく生きる上で大切な要素になります。

この健康寿命を伸ばす為にはやはり普段の生活が基盤となっているので、「セルフケアで体を作る」もしくは「体の事を理解する」事が重要になってきます。

また、セルフケアは若いうちから行う事が推奨されています。

この理由は人体の修復は完璧ではない事が挙げられます。

具体的に例を挙げると

腱組織などは一度変性してしまうと簡単には元には戻りません。構成成分が変わってしまったり、それを補う為に形が歪になってしまったりしてしまうのです。

人間の修復とは元に戻るのではなく『新しい組織を置き換える』事なのです。

ちなみに、よく四十肩に併発する「腱板断裂(肩の周りの小さな腱の断裂)」はリハビリをしてもくっつく事はありません。※手術で再腱する事はできます。

なので腱板断裂が起きた場合はその周りの筋肉などでフォローしていくしかないのです。

ゴルフをやっている人で「テイクバック時に肩が上がらなくて困ってる」などの声は現場でもよく聞きます。

この健康寿命を伸ばす事が、セルフケアの目的の一つだと言っても過言ではないでしょう。

 ③自分の体と向き合う為

3つ目は自分の体と向き合う為です。

実際、一日中ずっと体の事を考える事は無理があります。

私たちは生活の中で

仕事内容的に体を酷使してしまったり、集中して仕事をしていると長時間体を動かさなかったり、忙しくて湯船にゆっくり浸かる時間が取れなかったり、疲れていてジムに行く気力がなかったりしますよね。

そんな変化が伴う日々の中で、自分の限界や体調の変化に気づけないと、怪我をしてしまったり不定愁訴が酷くなって症状が出てきてしまったりします。

しかし自分の体の事を理解していて、「こうなってきたらそろそろ休んだ方が良い」「いつものケアをしてみたけど2日間変化がないから整体に行こう」みたいな判断基準が出来ていると、日々変化する環境の中でも最良の健康を維持出来るのかなと思います。

筋力トレーニングなどは効果的です。ただ筋力を付けたからといって体が調子が悪くなる事が無くなるわけではありません。

その時の状態を自分で認知できるかどうか。状態を正しく把握して対処できるかが健康維持に必須の能力になります。

その為にはセルフケアの時間を通して”自分の体”への理解力を深めておく事が大事なのです。

人それぞれ個体差があります。自分の体を知っておく事が重要。

 セルフケア能力を磨く為には

セルフケア能力を磨く為には注意する点が2点あります。

1つ目は自分の体がどう動いているかを意識する事。

2つ目はセルフケアを行いやすい環境を作る事。

1つ目の体がどのように動いているか意識する事なのですが、これはスポーツの世界では「内観力」と呼ばれるものです。

例えば背伸びをした時に右手と左手はどちらが上に伸びているのかだったり、足の先は伸ばしているのかつま先は曲げているのかなど、普段意識しない部位に意識を向ける事で養う事のできる能力の事を内観力と言います。

スポーツの世界でも

意識して出来る⇨意識しないでも出来る

という修得の順序がありますが、これを生活の中にも取り入れる事でセルフケアによって得られる恩恵を最大限に受ける事ができるようになります。

そして2つ目のセルフケアを行いやすい環境を作る事ですが、これはセルフケアを行う前の準備工程を極力減らすという事を指しています。

例えばセルフケアとして「ジムでランニング」を選択したとして

身支度を整える⇨ジムに向かう⇨服を脱ぐ⇨スポーツウェアに着替える⇨ランニングマシーンの場所へ行く⇨ランニング

というランニングが始まるまでの工程がいくつも発生します。

これを外で走るとすると

服を脱ぐ⇨スポーツウェアに着替える⇨外に出てランニング

というようにランニングまでの工程が簡略化されます。

人はやる事が多いと継続する事がとても難しいです。

ですので、セルフケアを決めたらそこにたどり着くまでの過程を出来るだけ簡略化するように心がけましょう。

 終わりに

セルフケアはこの時代必須の能力になってきています。

老後の人生もそうですし、働き盛りの世代でも、仕事ややりたい事に対してベストコンディションで臨めるように自分の健康をコントロールする術を持っておくと、人生を自分らしく過ごしやすくなるのではないでしょうか。

情報が色々と溢れかっていますが、どれも完璧に正しい情報はありません。

科学的に正しいと書かれているものでも同じです。(基本的に100%の研究は存在しない。数学の世界くらいです)

ですので、自分の体を守る為には自分から興味を持って実践していく必要があります。

その為に整体や病院、整骨院などの専門家の知識や見解を活用してくださいね。

「治してもらう」のではなく「治す為に活用する」事が、これからの時代の健康サービスの正しい使い方なのかなと自分は思っています。

よかったら参考にしてみてくださいね。