効率を上げるためには睡眠をとれ

こんにちは。

整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。

 

人は朝、日が昇り昼間は仕事などの行動をし、夜は日が沈んでいる間に眠ります。

その生活スタイルに漏れず、仕事をしている人たちは昼間は会社で働いている人がほとんどだと思います。

しかし「夜の時間、もう少し長く起きていることができればいいな」なんて思ったことはないでしょうか?

 

本屋さんに行くと「ショートスリーパーになるための本」などが売られているほど、世の中の興味の対象になっています。

 

実際、人生の1/3は睡眠に時間を割かれていると言われますし、その睡眠時間を削減できれば、その時間を使って他にやりたいことなどをすることも可能になるでしょう。

 

しかし、そもそもなぜ睡眠が7〜8時間ほどの時間を取る必要があるのか。睡眠を取る必要性を考えて見ると、一概に睡眠時間が短い方が良いとは言えないかもしれません。

今回は睡眠の役割について書いていこうと思います。

 ①睡眠時に記憶の整理を行う

人は睡眠時に日中に起きた出来事の整理を行います。

 

長期記憶短期記憶に分けられるのです。

 

長期記憶は大脳皮質へ保存され、それ以外は海馬に留まります。

大脳皮質は長期間記憶を保存できるのですが、海馬は短期記憶専用なので、古いものから削除されていきます。

 

その機能のおかげで私たちの脳は負担が軽くなり、起きている時に難しいことや複雑な思考をすることができています。

記憶にこの脳のスペースを占領されると、思考する脳のスペースが狭くなり思考力や効率が下がってしまいます。

 ②脳の老廃物を排出するのは睡眠時が肝心

人の体には「リンパ管」と言う細胞の老廃物を排出するシステムが備わっています。

よく聞くリンパマッサージなどはこのリンパの流れをよくすることで老廃物の排出を促し、健康や美容の手助けするものになります。

 

この体に重要なリンパ管。

実は脳には無い事を知っているでしょうか。

 

脳は体重の2%しか重さがないにと一日のエネルギーの約1/5を使用する器官です。

 

このように大量のエネルギーを使用すると言うことは、その分だけ代謝物(老廃物)も多くなるのは必然です。

しかし脳には老廃物を排出するための器官であるリンパ管が存在しません。

これでは脳には大量の老廃物が蓄積してしまいます。

 

しかし最近の研究で判明したのは睡眠時に脳の表面(静脈の周り)に脳脊髄液と言う液体が流れ、老廃物を回収している可能性があると言うことです。

 

この回収のプロセスは睡眠時にのみ起こり、起床時にはほぼ見られないそうです。

つまり睡眠時間を削ると脳の老廃物の排出が減少し、脳内に老廃物が蓄積するということです。

 

老廃物が蓄積すると、脳の病気である「認知症」を発症する時期が早まったり、代謝が上手くいかなくなり思考スピードの減少や感情の抑止ができなくなったりします。

睡眠は脳の内部を清掃し、記憶の整理だけではなく健康を維持にも重要な役割があるのです。

 終わりに

睡眠には重要な役割が多く存在します。

 

睡眠時間を削って昼間の効率を下げるよりは、しっかり睡眠をとり、起きている時の効率を上げる努力をすることが最良の効率化であるのかもしれません。

ちなみにショートスリーパー(睡眠時間が3〜4時間の人)は比率的に全人口の5%くらいだそうです。

ぜひ参考にしてみてくださいね。