こんにちは。
整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。
最近では気温もかなり下がり、朝と夜は特に冷え込む日が続いていますね。
例年、冬になると風邪やインフルエンザなどの病気が流行します。
今回は風邪の予防に効果的な生活習慣、普段から実践できることを解剖学や生理学を基に、ご紹介していきたいと思います。
目次
風邪の原因とは?
風邪の主な原因はライノウイルス、コロナウイルスなどが多いとされています。
(現在世界的に流行しているのは「”新型”コロナウイルス」ですので混合しないよう注意)
そして子供の風邪ではアデノウイルスなどが有名です。
そしてウイルスが咽頭や喉頭などの粘膜から体内に進入したり増殖をすることで炎症反応などを起こし風邪の症状が出ます。
症状には発熱や頭痛、咳、鼻水、全身の倦怠感などがあります。
風邪のウイルスが体内に入っても無症状の人もいますので、症状の重さは個人の免疫力や環境によって大きく変わることもあります。
予防法とは?
通常、風邪のウイルスは粘膜から進入してきます。
通常では私たちの気道(咽頭、喉頭、気管)には外敵(細菌やウイルス)などから身を守るために『粘膜』と『線毛』と呼ばれるものが存在します。
粘膜は外敵が体内に進入しないように粘液で捕らえ
捕らえられた外敵は線毛が動いて体外へと掃き出してくれます。
これが溜まったものが鼻水や痰の正体なのです。
つまり、風邪の予防で大切なのはこの粘膜と線毛のはたらきを元気にしてあげることなのです。
①手洗いうがいを徹底し、外出時はマスクをする
とても基本的なことなのですが、手洗いうがいは重要です。
手洗いは手についたウイルスを。
うがいは喉(咽頭の入り口部分)に付着したウイルスを洗い流す効果があります。
またマスクは感染予防にならないと言われる専門家の方もいらっしゃいますが、「飛沫感染」に関しては有効な部分があります。
風邪の感染経路として有力なのは
空気感染
飛沫感染
接触感染
の3つです。
空気感染に関しては今でも専門家の中で議論されている内容ではありますが、ここに関しては防ぐ方法があまりないというのが正直な部分です。(ウイルス自体が極小のため)
飛沫感染に関しては、大きな飛沫であればマスクは感染を防ぐ効果があります。
また接触感染でも、ウイルスが付着してしまった手で顔を触るなどの行動を防ぐことができるので、外出時にマスクをつけることは予防になると考えて良いかと思います。
ちなみにウイルスは金属や布・紙上では8〜48時間生存し、手に付着したウイルスはわずか5分で死滅すると言われています。
ですので、接触感染に関しては外出時に顔に手を触れないようにすることが大切だと考えられるので、外出時はマスクをつけることに意味があると言えます。
そして帰宅後は一番初めに手洗いうがいをすることで、自宅内にウイルスを持ち込まないということが重要になります。
②湿度を50〜60%に調整する
線毛のはたらきを低下させないためには乾燥に気を付けることが重要です。
私たちは普段から呼吸によって外界から空気を吸い込み、そして吐き出しています。
マウスを使った実験で、「湿度が50%の状態」と「湿度が10%の状態」を比べると、湿度が10%の状態だと線毛のはたらき及び再生機能の低下が見られることが証明されています。
つまり乾燥した空気を吸い続けると、線毛から水分が蒸発し、線毛のはたらきが鈍くなるのです。
これを防ぐためには加湿器などで部屋の湿度を調整することが風邪の予防に繋がります。
③水分を短い間隔で摂る
これも気道(咽頭、喉頭)の水分率を低下させないための工夫になります。
体内水分が低下すれば、当然粘膜上の粘液量も低下するので、十分な水分を摂ることが推奨されます。
また水分補給のタイミングも、一度に多く摂るのではなく、粘膜上が乾燥しないように小まめに短いスパンで補給するのが望ましいです。
ですので、冬は意識的に小まめに水分を摂って喉を常に潤しておくことが重要なことです。
終わりに
どうでしたでしょうか?
よく言われている予防法が実は一番効果があることがわかっていただけたでしょうか?
たしかに消毒したり、サプリメントをとったりするのも良いでしょう。
しかし、ウイルスの感染経路から考えた予防法についてはお金も掛からず、ずっと出来ることなので是非やってみてください。
参考になれば幸いです。