こんにちは。
整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。
今回は冷え性がなぜ起こるのかについて書いていこうと思います。
これから暑くなっていくのですが、意外と冷え性が気になる時期でもあることは知っているでしょうか?
特に室内は冷房が効いており、冷え性を感じる人も多いようです。
ですので、冷え性がなぜ起こるのか理解して、各自で対策できたらいいなと思い、この記事を書いていこうと思います。
ではさっそく見ていきましょう。
目次
冷え性の原因
冷え性の原因はなんでしょうか?
正直いうと色々ありますし、色々言われています。
ただ今回は生理学的な観点から見た冷え性の原因を紹介していきたいと思います。
体温が低くなっている
体温の話をする前に、まずは代謝のお話をします。
人の身体における代謝は食べた、もしくは体にあるエネルギー源を様々なエネルギー(熱エネルギーや電気エネルギーなど)に変換することを指しています。
※小難しいことは捨てておいていいので、「体を動かすエネルギー」や「熱」を作ったりしているという認識で大丈夫です。
この代謝が低くなってしまうと熱エネルギーが減ってしまうので、体温が低くなってしまいます。
特に体の中心部の温度は大切で、中心部の温度が低くなってしまうと自然と末端(手足)の体温も低くなってしまい、冷え性を感じてくるのです。
人の体は中心部の温かい血液が血管を通って末端に流れて手足を温めています(体温の分配作用)
ですので、例えばお腹を冷やしてしまうと体の中心部が冷えてしまうので自然と手足に流れる血液の温度も下がり、冷え性を感じてしまうのです。
このことから、一般的にも
「低体温は良くない」
「お腹は冷やしてはいけない」
などが言われているのです。
自律神経の乱れ
自律神経とは
①交感神経
②副交感神経
の2つをまとめたものを言います。
この自律神経はお互いシーソーのような関係性があり、片方が活発になっている時はもう片方は抑制されています。
この自律神経は1日の中で昼は交感神経、夜は副交感神経が優位になります。
交感神経は毛細血管を収縮させる作用。
副交感神経は毛細血管を拡張する作用を持っています。
ですので交感神経がずっと高い状態だと毛細血管の多い手足には血液が流れ辛くなり、体温の分配が起こりにくくなります。
逆に副交感神経がずっと高い状態だと、血管は拡張するのですが、そのせいで血圧(血液を押し出す力)が上がらず、1箇所に血液が留まってしまい、中心部からの温かく新しい血液が流れにくくなるのです。
つまり、交感神経と副交感神経が片方だけずっと優位になると抹消の血流が悪くなり、冷えてしまうのです。
抹消を温めるためには交感神経と副交感神経がちゃんと切り替わり、バランスよく活動していることが大切になります。
対策
原因は大きく分けて
体温が低くなっていること
自律神経の乱れで抹消の循環が悪くなっている
ことの2つでした。
体温について
まず体温を高くするために必要なキーワードは
運動
食べ物
着るもの
です。
運動
まず運動に関しては
体の熱を産む部分として「筋肉」が大きな比重を占めています。
簡単にいうと筋肉を動かすと熱を産生するんですね。
ですので運動をすることは冷え性の解決方法の一つと言えるのです。
また、個人的にオススメなのは全身運動、かつ激しめの運動です。
全身を動かすことで運動負荷を上げて発熱の効率を上げます。
また運動負荷が大きいと筋力がつくので、一時的に熱産生効率が上がるだけではなく、長期的な効果が期待できます。
ただ、短期間で筋力は上がらない(一時的にはつきますが・・)ので長く続けられるものがいいでしょう。
自分の好きなスポーツだったり、友人とエクササイズに通うのもいいでしょう。
筋トレは好き嫌いで続かない人が多かったりするので、個人的には強くオススメはしません。(好きな人はやってみましょう笑)
私は跳んだり跳ねたりするのが好きなので縄跳びをよくしています。筋トレはツライ・苦しいが勝ってしまうので・・。
食べ物
食べ物に関しては生姜や唐辛子などの体を温める食材はオススメです。
またリンゴなども東洋医学だと体を温める食材の一つなので試してみてください。
あと、重要なのは
「冷たいものを避けること」
です。
アイスや氷の入った飲み物などは避け、温かいもしくは常温の飲み物や食べ物を飲食するようにしましょう。
意識して行うと一ヶ月ほどで低体温の人は効果を感じる場合もあります。
例えば
朝に白湯を飲んだり
飲み会の最後に温かいお茶を頂いたり
小さいことから始めると続けやすいのではないかと思います。
着るもの
着るものに関してはとにかく
素肌を出さないこと
です。
特に夏場はとにかく暑いので、半袖・短パンになりがちですが、一枚薄いカーディガンなどを羽織ると肌の温度がかなり違います。
冷房の風が直接当たるのと一枚挟んで当たるのでは大きく変わります。
室外ではあまり気にしなくて良いですが、室内では自分が思っている以上に気化熱(液体が気体になるときに熱が奪われる現象)が起こっているので気をつけましょう。
血流について
自律神経を整えるために、既日リズムを作りましょう。
これは朝から昼かけては交感神経が働き、夜になるにつれて副交感神経が優位になる体内リズムのことです。
これを作るためには夜にしっかり睡眠をとることが重要になります。
人は目が覚めてからだんだん交感神経が高くなります。そして寝る前には副交感神経が高まってきます。
なのでこの睡眠を軸に既日リズムが形成されているのです。
夜にしっかり眠るためにオススメなのは
お風呂になります。
お風呂というのはシャワーではなく浴槽に入ることをここでは指します。
湯船に入ると交感神経が一気に刺激されます。そしてお風呂から上がると交感神経が一気に上がった反動で副交感神経がグッと上がってきます。
つまり、湯船に入ったことで上がった交感神経を抑えようと副交感神経が急激に優位になるので眠気を誘うことができるのです。
マッサージ
また血流を改善する方法として、人の手を借りるという方法もあります。
運動は自分で筋肉を動かす、所謂「自動運動(自分で動かす運動)」です。
マッサージは他人に筋肉を動かしてもらう「他動運動(他人が動かす運動)」なのです。
なので、マッサージで人に筋肉を動かしてもらうことで
血流を改善することも一つの手なのです。
ここは性格や好みがありますので、自分に合った方法をチョイスしてみてくださいね。