こんにちは。
整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。
コロナの影響でリモートワークが急速に根付いてきましたね。
今までの仕事が本当は出社する必要がなく、実は自宅でできてしまう。そんな発見も多かったのではないでしょうか?
通勤がなくなったことで業務の効率化、満員電車によるストレスの軽減などの効果もあったと予想されます。
しかし物事にはメリットやプラス面があれば、必ずしもデメリットやマイナス面が存在します。
今回は、リモートワークによる健康不安についてご紹介するのとそれに対しての対処法をお話ししていきたいと思います。
目次
肩こりと腰痛
リモートワークで多くなったものとして「肩こり」と「腰痛」が挙げられるようです。
その理由としては
PC作業の環境が整っていないこと
自宅にいるために運動活動が低下していること
などが挙げられます。
また、床に座っての作業を行っている人が全体の3割を占めているそうです。
本来、床に座る動作を長時間行うように人間の体はできていません。
というのも、正座にしろ、胡座にしろ、床に座ると膝の曲がる角度が大きく、下肢の血流を大きく阻害してしまう可能性が高いのです。
さらに下肢の血流は、重力に従い下肢に溜まる傾向があります。
この血液は心臓の拍動では容易に上半身へと押し出されることはなく、多くを腓腹筋などの下肢の筋肉(ふくらはぎ)などに依存しています。
座っている状態では下肢の筋肉によるポンプ作用がほぼ働きません。
また前述したように膝の角度が大きいために、膝周りの静脈が圧迫され、さらに血流が滞ってしまい下肢に血液が貯留してしまうのです。
※静脈は動脈と比べて比較的浅い場所を走っているのと、柔らかい(圧迫されると形を変えやすい)ので血流障害が起こりやすい。
このため、リモートワークを長時間・長期間続けることによって全身の血流が悪くなり腰痛や肩こりなどの症状を呈する人たちが多くなっているのです。
どうしたらいいのか
座り方を変える。
まず、仕事をする上での環境を変える必要があります。
会社ではごく当たり前にある椅子を再現するところから始めると良いかと思います。
床に座りながらの作業は、股関節・膝関節の屈曲を大きく下肢の血流を悪くするだけではなく、お腹の圧迫を強くします。
つまり長時間その姿勢でいると、内臓が圧迫され、肩こりや腰痛だけではなく、食欲不振などの消化器系の症状も誘発する可能性があるということです。
まずは椅子を用意して、高さのあった机(座った状態で肘が90度になるくらいの高さ)を用意することが大切でしょう。
出勤や帰宅をしていた時間を有効活用する
今まで出勤と帰宅の時間があったかと思います。
その時間を運動に回すことが効率的だと私は考えています。
リモートワークが定着する前はその時間帯は曲がりなりにも移動していたのです。
それがなくなれば身体活動量が減るのは至極当然で、それに伴う不調が出てきても何ら不思議ではありません。
ですので、出勤と帰宅の時間を利用して散歩やストレッチ、筋トレなどの時間を確保しましょう。
人は歩くだけでもMETs(メッツ)2〜3の運動量になります。(参考:改訂版 『身体活動のメッツ(METs)表)
出来れば、ランニングなどのMETs数の高い運動を週に2〜3回することが望ましいですが、歩行や軽い運動を意識して行う時間を設けるだけでも効果が期待できます。
また外に出るということも一つ大切なポイントになります。
この理由は人は視覚情報が8割を占めているからです。
外の景色は視覚情報を適度に刺激し人体にとって良い刺激になります。
ずっと家にいると、この視覚情報という刺激が極端に少なくなり、身体に影響を及ぼします。
つまり身体に入る情報量が少なくなると、それをストレスと感じ、症状などが発言しやすくなるということです。
例えば高齢者で、「今までは元気だった人が入院を機に認知症が進んでしまった」という事例は多くみられます。
この場合は、今まで受けていた刺激が入院によって極度に低下し、身体(脳)に悪影響を与えた例になります。
リモートワークでも、この例に漏れず、視界の情報量が少なくなることで、ストレスが発生し、自律神経などに作用し、不定愁訴などの症状が起こりやすくなるのです。
それを踏まえて、時間を有効活用し、自分の体を気遣った習慣を構築していくことが必要になるでしょう。
終わりに
これからの生活様式は今までとは少し違った形になっていくかもしれません。
仮に戻るとしてもワクチンが完成するまでの期間は今のような状態が続きます。
この期間に自分の体と生活習慣を見直して、これから先も健康に過ごしていく自分なりの方法を見つけていきましょう。