こんにちは。
整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。
前回、施術家が磨くのは目の力という記事を書きました。(下のリンクから読めます)
今回は視診力以外の感覚で何がわかるのかをご紹介していきます。
今回の記事でわかることは下記の3つになります。
触覚でわかること
嗅覚でわかること
聴覚でわかること
僕個人の考え方なので、参考までに読み進めてみてください。
目次
触覚について
施術家が鍛えるべき感覚には触覚があげられると思います。
触覚で調べることが出来ることとしては
筋肉の硬さ
骨格の形状
皮膚の温度
皮膚のハリ感
などを調べることが出来ます。
筋肉の硬さは筋緊張の把握。
骨格の形状で関節の位置異常の把握。
皮膚の温度は局所の毛細血管血流量の把握。
皮膚のハリ感でむくみや関節稼動機の把握。
東洋医学では「切診」と呼ばれます。
西洋医学ではあまり見ない「皮膚温」などをみます。
例えば前腕の痛みで総指伸筋が主訴の原因だとして、その総指伸筋のどこが良くないのかを皮膚温で判断したりもします。
冷たい箇所は血流が悪い(東洋医学だと血の巡りが悪い。気の巡りが悪い)と判断します。
クライアント自身のからだに触れる触診は、様々な情報が得られるので、しっかりと意識しながら感覚を磨いてみましょう。
嗅覚について
嗅覚で意識するべきことは以下の2つです。
口臭
体臭
口臭から判断できることには「肝硬変などの肝臓の病気」や「糖尿病」、「消化機能の低下」などあります。
※単純に口内が汚いということも考えられるので注意。
体臭からで有名なものは以下を参考にしてみてください。
糖尿病の「ケトン臭」(少し甘い匂い)
腎機能障害は「アンモニア臭」
便秘は「便臭」
胃障害は「腐敗臭」
聴覚について
聴覚では「相手との受け答え」や「聞こえる音」で情報を得ます。
こちらの問いにはっきり答えられているかどうか。(意識の覚醒度)
反応は明瞭であるか。(意識の覚醒度)
声の大きさやハリはどうか。(肺活量や活動量の予想。性格の予想)
呼吸音の有無(鼻腔や気道の確保ができているか)
これらもヒアリング以外で施術家が得られる情報になりますので、意識してみると臨床の役に立ちますよ。
終わりに
施術家はクライアントさんの主訴や訴えをしっかり聞くことが大切です。
しかしそれ以外にも自然とクライアントさんが発している情報を読み取る感覚を磨いておくことは、臨床において有用です。
もちろん一人一人個体差がありますし、これだけの情報で完璧に判断できるとは限りません。
全てが正しいというわけではありませんが、ぜひ臨床での参考にしてみてください。