こんにちは。
整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。
僕は整骨院で働いていた時は1日で30人近くの患者さんに対して施術を行っていました。
その時はやはり診る人数も多かったので、一人当たりにかけられる時間は短くて、時間内に効果を出さなければいけませんでした。
その時に、必要だなと感じたことが『目の力』です。
医療用語でいうと『視診』の力ですね。
視診が出来るようになってくると、「ここが良くないのかな?」「ここにアプローチすれば何か変わるかな?」と当たりをつけることが出来るようになります。
結果、施術の時間を短縮することが出来ます。
今回はこの『視診(目)の力』(以下:視診力)をどう鍛えていくかを書いていこうと思います。
この記事で得られる情報は以下の2つです。
視診力の鍛え方とわかること
視診はどこを見るのか
では解説していきます。
目次
視診力の鍛え方
視診力の鍛え方は「数をこなす」ことが第一に大切です。
何かを判断する時に、比較データが多いほど再現性が高くなります。
(統計学と同じですね)
なので、まずは仕事でクライアントさんと接する時に、視診を必ず行うようにしましょう。もちろん施術を行う前にしましょうね。
そして視診をした後に、クライアントさんにヒアリングをして、症状と視診でのあたりがあっているかどうかを自分の中で答え合わせ、もしくは理論付けをしてください。
この繰り返しです。
また、街中でも視診の練習は出来るので、こちらもご紹介しておきますね。
街中で歩いているや座っている人を見たら、歩く方でこの人はどこが悪いのかを当たりをつける練習をしてください。
そして答え合わせは「その人の手が触れるところがどこかを見て」判断してみてください。
人は痛いところや気になるところを無意識に触れる癖があるので、参考にしてみてください。
※あまりジロジロ見ると変質者なので、そこは良識に則った行動をお願いしますね。
視診はどこをみるのか
視診でみる場所(参考)は以下の部位です。
・首の角度(傾きと回旋)
・肩の高さと位置(前後)
・上腕骨のの回旋
・手掌の向きと開き具合
・体幹の向きと傾き
・骨盤の傾きと回旋
・脊椎のS字の度合い
・股関節の回旋と角度
・膝の向きと高さ
・足関節の角度
上記の箇所を施術の前に視診をする癖を付けてみてください。
細かく見なくても大丈夫です。
短い時間で意識して視診することをとにかく繰り返してみてください。
数が大切です。
繰り返していくと「この人はここにアプローチをかけてみれば何か変わりそうだな」
とわかるようになってきます。
例えば
肩の高さが左右で違う場合は、高い側の僧帽筋の緊張or低い側の広背筋や肋間筋、腹横筋などの緊張がある可能性が考えられます。
肩の前後では前方移動している側は大胸筋の緊張、後方移動している側は広背筋や菱形筋などの緊張が考えられます。
股関節の角度では内転している側は内転筋や恥骨筋の緊張および中臀筋の緊発揮力低下、外転側では中臀筋や筋膜張筋、腹横筋の緊張が可能性として考えられます。
このように体の形で筋肉の緊張や骨格の位置をイメージできるようになりましょう。
そしてイメージ出来たらその部位をメインに施術を行っていきましょう。
もう少し詳しくみたい人へ
僕が個人的にみる、上記した部位以外の例を上げていこうと思います。
肌の調子(色調、ハリ感、できものやそばかす、シワなど)
関節のシワ
目の色と視線
唇と舌の色と形
肌の色によってその部位の血流の状態を予想します。
または全身的に白ければ「東洋学の肝」に当てはめて施術を行います。色を比べるのは腕の内側とか首の付け根とかの色と比べるとわかりやすいと思います。(日焼けしにくいですし、化粧もしない部位なので)
関節のシワを見て可動域をイメージします。
例えば肩関節の上部(肩峰当たり)にシワがあれば、皮膚運動学の観点から肩関節外転が制限されている可能性があります。
目の色は瞳というか、白目の色を見ます。
この白目の部分は黄疸などがあると黄色くなりますし、疲れなどがあると充血しやすくなります。
また視線が細かく動く人は精神的に不安定である場合が多いですし交感神経優位の人が多いです。
唇は内臓(特に消化器官)の状態がわかる部位です。
水分が足りなければ乾燥していますし、消化器官の炎症があれば赤みが強くなります。
舌の舌診というものがあるので詳しくは下のサイトを参照してみてください。
こぐま速報様(https://kogusoku.com/archives/7813)
あとは栄養状態を知るために爪などをみるのもありかもしれないですね。貧血の有無や疲労度がわかります。
終わりに
視診で色々なからだの状態を把握することが出来ます。
からだの良くない部分の当たりをつけることで施術のスピードも上がりますし、施術の根拠づけにもなります。
引き出しを増やすことで対応できるクライアントさんも増えます。
良いこと尽くめです。
ぜひ普段から視診を鍛えるように意識してみてくださいね。