こんにちは。
整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。
今回は施術者・セラピスト向けの記事となっております。
今回は首の施術をする際、知っておくべき後頭骨と環椎の間の動き方を書いていきます。
目次
後頭骨と環椎
後頭骨はC0と表記されることもあります。
そして環椎はC1ですね。
後頭骨〜C1間は大きな可動域は無く、環椎が後頭骨に嵌まり込んでいるような形になります。
大きく嵌まり込んでいる状態とは関節として安定性が高い関節であるという事です。
しかし癒合しているわけではなく、あくまでも関節ですので、しっかりと動きます。
動き方は他の関節とは違い、前後に滑るようにして可動域を保持しています。
このように後頭骨がコロコロ滑るような形で動きます。
後頭骨と環椎の間の動きは伸展運動に関しては顎を上げるような動作になり、屈曲動作は顎を引く動作になります。
なので視診にてこの動作で異常(詰まる感覚や痛み)がある場合は、後頭骨と環椎の間で関節の動きが悪くなっている可能性が考えられます。
後頭骨と環椎の動かし方
後頭骨と環椎の関節の動かし方は簡単です。
先ほど上記したようにこの関節は顎を上げたり引いたりする動きをします。
仰向けで頭部を手で保持して、2〜5指を関節(後頭骨と環椎)に当てます。
その状態で顎を上げる・引く動作になるように動かしましょう。
患者さんには呼吸をゆっくりしてしてリラックスしてもらいます。
始めは動きが硬いですが、繰り返していくと抵抗が少なくなります。※可動域は元から大きくない為そんなに変化が出ないので注意
この後頭骨と環椎の可動域の抵抗感が少なくなると、上を向いたり下を向く動作が楽になります。
終わりに
今回は後頭骨と環椎の関節についてお話ししてきました。
なかなか取れない首の違和感や頭痛がある時よかったら試してみてくださいね。
無理やり動かすと頭痛や吐き気が伴う場合があるから丁寧にね。