後頭部の頭痛に対する神経と筋肉の影響について

こんにちは。

整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。

今回は施術家・セラピスト向けの記事になります。

整体師がよく出会う症状である頭痛。

その中で後頭部の頭痛は頻度で遭遇することがあるのかなと思います。

後頭部の頭痛は筋肉と神経をしっかり把握しておくと多くのケースで改善が出来ます。

今回は後頭部の頭痛に関係する筋肉と神経について書いていこうと思います。

 後頭部の頭痛に関係する神経

後頭部の頭痛に関連性が高いものの1つとして、大後頭神経圧迫による神経放散痛があります。

大後頭神経はC1〜C2間の後枝(第二頚神経後枝)で、頸椎を出た後、後頭部に上行し後頭部の広い範囲の感覚を支配している神経です。

C1〜C2間から始まり、後頭部全体に感覚神経を伸ばしている

この大後頭神経の周辺で圧迫が起こると後頭部の頭痛が出てきます。

C1〜C2間は回旋の動きが大きく、普段の生活で左右どちらかに顔を向けている時間が長いなどの理由で圧迫が強くなる可能性もあります。

問診では回旋制限があるかどうかを見ると左右差が出ている事が多いのでしっかり観察しましょう。

山田
問診時や待機スペースなどでのクライアント様の首の角度やクセを見ておくと生活指導などに生かせるので、施術中だけではなくふとした動きにも目を配りましょう

 後頭部の頭痛に関係する筋肉

後頭部には多くの小さな筋肉が付着しています。

多くが関節を動かす筋肉ではなく、関節を安定させる為の筋肉です。

なのでパソコンやスマホなど一点を見続ける動作などに緊張が強くなる為、障害が起こりやすいのです。

後頭部の頭痛に関連する筋肉の代表例は大後頭直筋小後頭直筋後頭筋です。

これらは大後頭神経の近くを通っており、筋肉が硬くなると圧迫を起こしたり、血流低下による酸欠で神経を刺激します。

それによって後頭部の頭痛が発生するのです。

 後頭部の頭痛に対するアプローチ

頭部の頭痛へのアプローチとしては頸椎1、2番へのアプローチはもちろんのことこの近くを通る、「頭半棘筋」や「頭板状筋」などのリリースが効果的です。

特に筋付着部の大喉頭隆起付近へアプローチしてあげると筋肉が緩みやすく効果が出やすいかと思います。

あとは眼球の動きと頸部の筋の動きは連動しますので、眼球を動かしながら筋をリリースしてあげると緩みやすいので是非試してみてください。

よろしければ参考にしてみてくださいね。