こんにちは。
整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。
みなさん、血管の若さってどんなことを指すか知っていますか?
血管の若さを保つことは、美容や健康にとても重要です。
血管を若く保つことで健康寿命を伸ばしたり、健康水準を上げることができます。
また肌のハリなどの美容効果や、慢性疼痛などの痛みの改善にまで関わってきます。
今回はそのために必要な血管を若く保つ方法をお伝えしていきます。
目次
血管の若さって何?
血管が若いとはどのようなことを指すのでしょうか?
血管は体の中にあって、日常で直視できるものではありません。
しかし最近では血管の若さの指標が検査できるようになってきています。
まずはそちらの検査をご紹介しますね。
最近ではFMD(Flow Mediated Dilation)が血管の若さを示す指標として病院やクリニックなどで多く使用されています。
日本語では『血流依存性血管拡張反応』と言います。なんだが難しそうな単語ですよね。
でも大丈夫です。
難しそうに聞こえますが簡単に言うと
血管がちゃんと拡張と収縮を繰り返せているかどうかを数値化したもの。
を指します。
よく伸びてよく縮む血管が若くて健康だと言うことですね。
例えば
血管が伸びないと血管内を通る血液の量が減ってしまいますし(虚血状態になりやすいので血栓リスクが増加)
血圧を調節しづらくなりますので血圧が上がりやすくなります。(脳血管障害などのリクスが上がる)
心臓は鼓動を打っているので、血管が伸び縮みして血圧を吸収してあげないと大変なことになってしまいます。
※ちなみに式は(最大拡張幅(mm)÷安静時血管径(mm))×100
ちなみにこちらの検査は本来は動脈硬化の検査として広く用いられています。
メリットしては症状が出る前の初期の動脈硬化を発見し予防に繋げられるということでしょうか。
参考サイト https://unex.co.jp/index.html
そして実はこのFMDは日常の健康にも関わり合いが深いのです。
血管を若く保つ(FMDを良い状態にしておく)と良いことが下記のつです。
①血流がよくなるので虚血症状(冷え性、慢性の痛み、ダルさなど)が軽減される
②血流が良くなるので代謝が上がる(体温上昇、ダイエット効果、美容効果)
③将来の病気のリスクの軽減(動脈硬化に伴うもの全般)
FMDを良い状態にしておくことは良いことづくめですが
ではどうしたらこのFMDを良い状態にしておくことができるのでしょうか?
FMDの維持と改善に必要なこと
なんだか専門的な言葉を使ってきたので、わかりやすくしますね。
FMD=血管の柔軟性
と覚えておいてください。
この血管の柔軟性を保持するために必要なことは簡単です。
普段からよく血管を伸び縮みさせておくこと
ストレッチなんかと一緒ですね。(体柔らかくしておくには日常的にストレッチする必要がありますよね?)
ではどのようなものがこの血管の柔軟性を高めるのに効率的なのでしょうか?
高強度のインターバルトレーニングが血管の柔軟性を上げる
”持続的運動と比較して仕事量を減少させたレペティション運動が血管内皮機能に及ぼす影響”
-靖明徳島県鳴門病院リハビリテーション部 徳島大学大学院総合科学教育部 田村ら(‘2019)
研究によると
中程度の持続的な運動比べ、高強度のインターバルトレーニングにおいてFMDの数値が優位に大きかったと報告されています。
※中程度の持続運動→全力(Wmax)の50%を20分する運動/高強度のインターバルトレーニング→全力で20秒×20回の運動。間の休憩は40秒
つまり研究結果から血管の柔軟性を保つために効率的な運動は
高強度のインターバルトレーニング
だといえます。
でも高強度のインターバルトレーニングって何をすれば良いの?という人向けに下に例を載せておきます。
例(自重トレーニング)
:反復横跳び20秒5セット→バービー20秒5セット→腿上げ20秒5セット→バービージャンプ20秒5セット
※休憩は40秒ずつです
ポイントは『全力でやること』
また高齢者の方は、高強度のトレーニングだと心肺機能に負担がかかり過ぎて危険な場合もあるため、自分のできる範囲内で行うことが望ましいでしょう。
自分の息が少し切れるくらいの運動強度を目安にしてみてください。(主治医に確認してからですよ)
ぜひ参考にしてみてください。
血管の柔軟性を確保して、若々しい体を維持していきましょう。
終わりに
血管の柔軟性が欠如していると、病気のリスクや美容面の問題、痛みなどの健康面などに影響を及ぼします。
検査で調べてみるのも良いですが、もっと簡単な確認方法もあります。
それは
足のむくみがあるかどうか
です。
こちらも論文で『下肢静脈うっ滞と血管内皮機能(FMD)には関連性がある』と示唆されています。
東京慈恵会医科大学附属柏病院血管外科 伊藤ら(’2019)
もし足にむくみがあるかたは、今から血管の若さを保つために運動を初めてみてはいかがでしょうか?