四十肩を自分で良くする方法【発症から治るまでを知ろう】

こんにちは。

整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。

100人中2〜5人は経験すると言われる四十肩。

腕を上げると痛い。後ろに手を回すと痛い。

デスクワークが増えた最近ではその割合は増えていると言われます。

今回はそんな四十肩の原因、治療過程、対処法についてお話ししていきます。

参考にあれば幸いです。

 四十肩とは?

四十肩とは正式名称を「肩関節周囲炎」と言います。

また四十肩と五十肩は同じものを指していて年齢で呼び分けているだけで違いはありません。

肩関節の周りに炎症が起き、夜間痛(夜寝る時に酷く痛む)という症状が特徴的な状態です。

予兆なく突然起こる事が多く、朝きたら肩が上がらなくなっていたという人も少なくありません。

肩関節周囲炎が起こる原因は実は判明しておらず、免疫異常血流不足など様々な原因が考えられています。

 四十肩の症状と対策

四十肩の症状は主に肩関節の可動域の制限夜間痛運動痛の3つです。

肩関節周囲炎は、3つの段階があります。

痛みが一番強いと言われている炎症期

痛みが落ち着いて可動域制限が強く現れる拘縮期

徐々に可動域制限が完全される回復期

 炎症期

基本的に痛みが強いので安静がメインになります。

痛みの出ないポジションを探したり、三角巾で肩にかかる負担を小さくしたりします。

自分で出来る事は自動運動(自分で動かす)だと痛みが強く出やすいので、他動運動(人に動かしてもらう・力を入れないで関節を動かす)で可動域を確保するようにしましょう。

夜間痛の対策としては寝る時に『痛みのある肩は下にしない事』、『仰向けで寝る時は肩の下にタオルを敷く』などを行って肩にかかる負担を減らす事が大切です。

この時期は痛みが強く、肩の周囲の筋肉に力が入り、首こりや肩こり・背中の張り感が強くなりやすいです。

周囲の筋肉が硬くなると血流が悪くなる為、痛みが出やすくなったり力が入りやすくなるのでケアをしながら過ごすのがおすすめです。

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 拘縮期

この時期は痛みが始まってから半年から一年ほどの時期を指します。

痛みが少し落ち着いて、可動域の制限が強く感じられる時期になります。

この時期はとにかくストレッチをして可動域を回復させる事に重点をおくべき時期でもあります。

自分の中で痛みが我慢できる範囲で積極的に動かしていきましょう。

例えば、壁に手をついて自分が下がっていくという運動は、相対的に肩が上がっていくので可動域訓練になります。

他にも他動的に人に動かしてもらう事も効果的なので、リハビリや施術を行うのも良いかと思います。

また温熱療法も良いとされていて、ホットパックやお風呂などを積極的に活用しましょう。

 回復期

回復期は発症から半年以降の事を指し、拘縮期と重なります。(個人差があり、回復期が早くくる人もいれば遅い人もいます)

回復期は可動域の改善、痛みの減少が見られる時期です。

この時期は拘縮と同様に、可動域改善の為にストレッチや温熱療法を積極的に行うと良い時期です。

 四十肩のまとめ

四十肩になってしまったら、「痛みの強い始めの時期は安静」が基本。

可動域が減少しない為に他動的に動かすなどを行ったり、痛みのコントロールの為に痛みの出ないポジションの模索・周りの筋肉のケアなどを行いましょう。

特に夜間痛のコントロールは大切で、痛みによる睡眠不足が続くと自律神経の乱れによって血管の収縮が起こりやすくなり痛みが酷くなりやすいです。

出来るだけ早期に痛みの少ないポジションや体勢を見つけるようにしましょう。

また痛みのケアの為に冷却をした方が良いかと聞かれる事が多いのですが、冷却をした方が痛みが減るという研究は少ないので、あまりおすすめはしません。

病院であれば痛み止めや超音波(非温熱療法)で痛みのコントロールを行うのが主流かと思います。

痛みが少しずつ落ち着いてきたら(個人差はありますが発症から3〜6ヶ月後)可動域訓練の為のストレッチを積極的に行いましょう。

この時期にしっかり可動域訓練を行う事で最終可動域や痛みの改善速度が変わります。

少し痛くくらいまでゆっくり動かしてあげる事がコツになります。

 終わりに

四十肩になると生活の質が著しく低下します。

上にある物も取れませんし、肩も動かせませんし、運動も振動で痛みが出るのでできない事が多いです。

予防のためには普段から適度に肩まわりを動かす事と筋力をつける事、さらに姿勢の改善などが推奨されています。

今の世の中、運動不足や猫背などの四十肩のリスクが上がるような生活習慣が多いです。

意識して肩を動かして姿勢にも気を付けましょう。

参考になれば幸いです。

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