【整骨院元院長から】整骨院の院長になる人に伝えたいこと

こんにちは。

整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。

昔、整骨院の院長(以下、院長)をやっていました。

当時のことを今振り返ってみて、これから院長になる方が知っておくといいことをご紹介します。

その会社ごとでスタンスは違うかと思いますので、一つの参考意見としてご活用ください。

 ①院長は人に頼ることを覚える

僕が院長をやっていた時に思ったことは

『仕事多すぎ!』

ということです。

今までやっていた施術や書類などの業務に加えて、院長業務や管理、会議などが追加されたので当たり前といえば当たり前です。

一スタッフとして働いていた時もそこそこ忙しかったですが、これは当時の僕としては院長になってからの業務の多さは想定外のことでした。

 仕事を振る

院長になってもなかなか抜けなかった僕の思考をお伝えしますね。

それは

「自分でやったほうが速い」

です。

今思えばこれは呪いの言葉ですね。

前述した通り、一スタッフの時でも忙しく働いていました。

たぶん働いている人ならわかると思いますが、役職が付いていないからって別に暇ではないじゃないですか。結構忙しいですよね。

それに加えて院長になると

年間月間計画、進捗管理、売上管理、院長会議、外部とのやりとりなどやることが増えます。

でも時間は一日24時間から増えるわけではありません。

つまり、仕事を今までより効率化するか、今までやっていたことを人に任せるかするしかないわけです。

そして一番簡単な方法は、人に任せるということです。

自分でやったほうが速い。

は一度隅に置いといてください。

”今は”自分でやったほうが速いだけです。図に乗らないでください。(昔の自分に言ってやりたいです)

それは自分の行動範囲を狭めますし、スタッフの成長にもなりません。

まず、仕事を振る

これが院長の仕事です。

 手を空けておく

仕事を振るに合わせてご紹介しておきたいことは、

院長は手を空けておけ。

ということです。

これは楽をしろというわけではなく、余白を作っておきましょうということです。

院長には責任があります。

院での問題は院長の責任ですし、院の方針(カラー)を決めていくのも院長の仕事です。

クレーム対応やスタッフ間の問題などの緊急性の高いものにも対応しなければならないですし

新しい取り組みに対する準備やリサーチなどの新規開拓にも時間的な余白が必要です。

院長になった時には、余白を作ることを忘れずにいてください。

 ②仕事内容が変わることを受け入れる

一スタッフの時は施術が仕事です。

しかし院長の仕事は院の管理です。

施術ももちろんやりますが、自分は管理者になっているという事を認識しましょう。

行う立場から教える立場へ。

習う立場から育てる立場へ。

もしかしたら、がっつり施術だけをやっていた頃と比べると、自分が楽を選んでいる感覚になるかもしれないです。

でもスタッフと管理者は仕事内容が違うんです。

そこは割り切る気持ちを持つことが大切です。

 後継者を育てる

これは、院長になった人に必要というよりは、お願いしたいことです。

院長になった時から後継者を育てるようにしてください。

人数は2人以上です。

仮に育てているのが1人だけだと、あなたが院長を退いた際に、全ての負担がその1人にかかります。

スタッフの事を考えるのであれば、後継者は2人以上育てておくのがベターです。

 ③院のことを考える

院長になったら売上のことを常に頭の中に入れておきましょう。

この業界はお金の話をすると批判されることが多いですが、そんなことは気にせずに売上のことを考えてください。

ちなみに勘違いしないで欲しいのですが

お金を毟り取れということではなく、働いた分のお金はちゃんと受け取りましょう。ということです。

相手が必要なものをサービスなどで提供してお金をいただくというのは普通のことですし、そのいただいたお金からスタッフの給与も出ています。

スタッフはそのお金で生活して、万全の状態でまたサービスをお客様に提供する。ですよね?

売上を上げるということは

相手にとって何が必要で何が喜ばれるか、どんな価値を与えられるかを考えることです。

売上をどう上げるかを院長は常に考えましょう。

 判断の基準は院の方針

これは僕が院長をやっているときに「失敗したな〜・・・」という体験を踏まえて、これから院長になる人にご紹介しておきたいお話です。

きっと多くの院長はスタッフに対して、「スタッフの将来のためになることをサポートしてあげたい」と考えていると思います。

しかし、スタッフの要望に対しては、自分の判断ではなく、必ず院(会社)の方針を判断基準にしてください。

それはお客様のためになるのか、院もしくは会社のためになるのか。それが判断基準です。

例えばスタッフの給与や労働時間を考えた場合、給与は高いほうがいいし労働時間は短いに越したことはないと思います。

きっとスタッフが頑張って働いていますし、その姿を見ていると給与を上げてあげたい気持ちになるかもしれません。

その場合は、給与をあげた場合、売上や福利厚生を考慮して妥当なものなのか、他のスタッフとの格差は生まれないか、維持は可能であるのか。

現実的な思考で判断をするようにしましょう。

頑張っているスタッフに何かしてあげたいのはすごくわかります。

でもそこは院長として冷静に判断をする必要があることを忘れないでくださいね。

自分の感情で判断するとあとで大変なことになることもあります。

 終わりに

院長は大変です。

もともと拘束時間も長い業界ですので体の負担も大きいです。

今では良い経験ですが、僕自身はもともと体が強い方でも無いですし精神的にも弱いタイプなので院長になった時に結構シンドイ思いもしました。

でも院長時代を通して学んだことや経験したことは今でも大切な財産です。

当時の自分に言いたいことは

もっと多くの人に頼れば良いいし相談すれば良いのに。。

ということ。

院長になったからといって急に自分が変わるわけでもありません。

悩みますし苦労します。

そんな時は自分のプライドなんて捨てて周りに相談してみてください。

最初は出来ないのが普通です。

どんどん人に頼りましょう。

これから院長になる人に何か参考になれば嬉しいです。

ではでは。