こんにちは。
整体サロンpirka-ピリカ-の山田です。
足を怪我してしまうと日常生活に様々な支障が出てしまいます。
もちろん病院などでリハビリするのもいいのですが自分で出来ることや治癒までの流れを理解しておくと尚、良くなる前の期間を短縮することが出来ます。
今回は足の捻挫をした時の一番早く良くするための方法を解説していこうと思います。
是非参考にしてみてくださいね。
目次
足首の捻挫の治るまでの過程
足首の捻挫は怪我をしてからの期間でやっていく事が変わってきます。
時期によって適切な対応をしておく事で治るまでの時間を短くする事が出来ます。
安静期
捻挫をしてから約3日は炎症期と言って「安静」が重要な時期となります。
組織が損傷している状態で炎症を起こす「サイトカイニン」が分泌され”発熱””腫脹””発赤””疼痛””機能障害”などの炎症の5徴候が出現します。
その炎症の症状が出ている場合はサイトカイニンの分泌を出来るだけ抑える事が重要になります。
そして炎症期の症状を抑える為には「RICE処置」を行う必要と良いでしょう。
Rest(安静):患部の安静を保つ。
Icing(冷却):患部を冷やす。
Compression(圧迫):患部を圧迫する。
Elevation(挙上):患部を心臓の高さより高くする。
運動学習の時期
炎症期が過ぎると痛みが落ち着いて来ます。
この段階になったら徐々に動かしていく事が大切になってきます。
特に足首を固定した状態で、足に対して直角に圧が加わるようにすると関節に負荷をかけずに靭帯への刺激が入り、治癒速度が高まると言われています。
具体的に言うと、「足首を直角に固定したまま、踵から足をつき、足首の動きが出ないように歩く」と良いでしょう。
痛みが強い場合は松葉杖を使用し、体重を分散しながら痛みの少ないくらいの負荷で歩くように努めると治りが早くなります。
昔は安静が大切で、痛みがあるうちは足をつかない(完全免荷)ようにする事が重要だと言われていましたが、現在では「出来るだけ早期からリハビリを行う事が重要」とされています。
運動を始める段階
足首の捻挫をしてしまってから安静の時期が過ぎ、リハビリの時期もすぎた後は、どのタイミングで運動を始めれば良いか迷う人も多いかと思います。
運動自体は痛みが少なければ始めても良いと個人的には考えています。
ただし、運動の始める順番や注意する事を理解した上で始める事がとても重要です。
ここで覚えておいて欲しいことは足首を捻る時は内側に捻る事が多いと言う事です。
つまり足首を内側に捻りそうな動きには注意する必要があると言う事です。
例えば右足を捻挫している場合、サイドステップを行う時に進行方向は左のサイドステップから始める事。
(右方向へのサイドステップは右足の内側への捻挫の可能性が高い為)
他にもジャンプなどの動きは痛みが完全に取れてから行う事を意識しておきましょう。
ジャンプ動作は元々負荷が大きい動きであると同時に捻挫が起きやすい動きなのです。
なので、ジャンプを伴う運動を行う前に、スクワットジャンプなどで足首が内側に入っていないか確認と練習をしてからジャンプ動作のある運動を行うようにしてみてくださいね。
終わりに
どうでしたでしょうか。
足首の捻挫は発生頻度が高い怪我の一つです。
周りの大人に聞くと「とにかく安静にする事」を言われますが、それはもう昔の事なのです。
今は炎症期(怪我をしてから3日間ほど)はRICE処理をし、足首の固定をしたまま地面に足をつけて歩く事で靭帯に刺激を入れる事で治癒を早める。
これが今のスタンダードなリハビリの知識です。
ただし注意が必要なのは
「怪我の度合いによって治療方法が変わる(靭帯断裂などは動かしちゃダメ!)」事
「足をついて歩く時に固定をしない事(関節が動くと靭帯への負荷が大きい)」事
などが挙げられるので、捻挫をした時には病院や専門機関で”どのくらいの損傷具合なのか”を確認して、アドバイスや指示を受けましょう。
治りかけの時期に再受傷する事が復帰までの時間を1番長くしてしまう原因になるので注意しましょう